佐藤 賢文
Yorifumi Satou
教授、医師、医学博士

佐藤 賢文
Yorifumi Satou
教授、医師、医学博士
このたび、2026年4月より北海道大学 大学院医学研究院 病原微生物学講座にて教授として研究室を主宰することとなりました。これまで熊本大学 ヒトレトロウイルス学共同研究センター ゲノミクス・トランスクリプトミクス講座において、レトロウイルス学の視点から感染症の本質に迫る研究を進めてまいりました。北海道大学では、この経験を基盤に、HTLV-1やHIV-1を中心とするレトロウイルス研究をさらに発展させるとともに、レトロウイルスに限らず、幅広いウイルス感染症にも研究対象を広げ、病原体と宿主の相互作用や病態形成の理解を深めていきたいと考えています。
レトロウイルス感染症は、治療が進歩した現在でもなお、潜伏・持続感染を背景に「根治が難しい」という課題が残されています。私たちは、HTLV-1の潜伏感染メカニズムという長年の謎に取り組み、その分子基盤の解明を進めてきました。あわせて、HIV-1の持続感染やリザーバの問題にも向き合い、“難治性”を生み出す仕組みを理解し、乗り越えるための研究を続けてきました。
北海道大学では、シングルセル解析、次世代シークエンス、デジタルPCRなどの先端技術を統合し、感染症や腫瘍にまたがる難治性の問題を解決するブレークスルーを目指します。特に、研究成果を臨床に還元することを大切にし、診療科との連携を深めながら、病態の理解を診断や治療戦略へとつなげていきたいと考えています。
また、医学教育と次世代研究者の育成は、研究室の大切な使命です。感染症研究が盛んで、フロンティア精神を重んじる北海道大学の環境のもと、若い研究者の挑戦を後押ししながら、世界に発信できる新しい研究を一緒に創り出していきます。さらに、これまで培ってきた国際研究者ネットワークも活かし、北大および医学部の国際化にも貢献したいと思います。北海道の発展に少しでも寄与できる研究拠点となるよう、着実に挑戦を重ねてまいります。
本研究室は、次世代研究者の挑戦を何より大切にし、学内外・国内外の研究者や臨床の先生方と力を合わせて、難治性疾患の解決に向けた研究を進めていきます。研究に参加したい学生・大学院生の皆さん、共同研究をご検討の先生方は、ぜひご連絡ください。皆さまと新しい研究を一緒に切り拓けることを楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。